毎年子供たちの自由研究(自由工作)に悩みますね。
子供たちが手を洗うのも楽しくなるような、アロマソープ(アロマ石鹸)を手作りしてみてはいかがでしょうか?
石鹸の元となるグリセリンソープ生地を溶かして、精油で香りと色をつけて固めるだけなのでとっても簡単に出来ます。
子供たちと精油を扱う上での注意事項や、アロマテラピーの効果なども合わせてお伝えします。
香育

私はハンドメイドブロガーですが、(公社)アロマ環境協会(AEAJ)認定のアロマテラピーインストラクターの資格を持っています。
まだ子供が産まれる前に取得した資格なのですが、出産、育児、日々の生活にアロマテラピーはとても役立ってます。特に出産の時にもとても支えになりました。
香育ってご存知でしょうか?
アロマ(植物の香り)や身近な香りを子供たちに教えてあげる事です。
特に都会に住んでいると植物の香りに触れる機会も少なくなっています、アロマの香りによって色々と感じてくれたらいいなと思います。
アロマオイル(エッセンシャルオイル、精油)は天然の植物の香り成分を濃縮したものなので、扱い方には少し注意も必要ですので説明しますね。
精油を扱う上での注意事項
大人と一緒に作業してください。
アロマ精油(エッセンシャルオイル)は天然のものなので安全だという認識の方も多いとおもいますが、植物の香り成分を大変濃縮したものですので注意が必要になります。
気をつけること
- 原液が直接肌についてしまった場合は、大量の水で洗い流す。
- 原液を直接肌に塗らない。希釈して利用。
- 精油を内服、誤飲しない。
- 目に入らないように注意する。
- 火気に注意する。引火しますので台所での使用は注意。
- 子供やペットの手の届かないところに保管する。
- 精油の保存方法、高温多湿をさける、キャップをしっかり締める、紫外線をさける。
- お年寄りや既往症のある方、香りに敏感な体質の方、使用してて不快感があるような方などは使用を中止する。
- 妊娠中は芳香浴がオススメです。専門家にご相談の上ご使用ください。
- 乳幼児は(3歳未満)も芳香浴(香りを嗅ぐ使用法)以外はオススメできません。
- 25kg以下の子供は大人の1/2より少なく使うようにする。
- 精油にた外見の合成オイルと混同しないようにする。(ポプリ香料など)
- ベルガモット、レモン、グレープフルーツの精油には光毒性(※1)があります。
- 基材(植物油やアルコールと水など)での希釈の濃度(※2)は 0.5%~1%以下にする。
※1 光毒性(コウドクセイ、ひかりどくせい)とは植物油などで希釈して湿布した状態で日光などの強い紫外線と反応することによって、皮膚に炎症をおこすなどの毒性。
石鹸の場合は洗う際に水分も加わり洗い流してしまうので光毒性はそれほど気にしなくてもいいですが、控えめな量にすることをオススメします。同じ柑橘系でもオレンジは気にしなくても大丈夫!
※2 体用には1% 顔用には0.5%推奨
1%とは基材10mlに対して2滴(0.05mlのドロッパービン)
さらに詳しくは公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)のホームページにも載ってますのでご覧ください。
https://www.aromakankyo.or.jp/
お待たせいたしました、前置きが長くなりましたが本題に入りたいと思います。
アロマソープの作り方
まずは石鹸の元となる材料と、お好きな香りの精油を用意します。
アイスクリームのような形にしたいのでアイスの棒をさしましたが、形や色はお好みの型に入れて作ってください。
100均などで製菓用の型が売ってます。
アロマソープの材料
石鹸の元はMPソープ(グリセリンソープ)と言います。
グリセリンを主体とした電子レンジで簡単に溶かして成形できる石鹸です。
クリアとホワイトと乳白色などがあります。
- MPソープホワイト 500g
- MPソープホワイト 500g
- お好みの精油(1〜3種類)
- 小さめの紙コップ
- アイスの棒
- 割り箸
- 輪ゴム
- 着色する為の色素 (食用の食紅、石鹸用色素、ハーブなど、ココア)
グリセリンソープは実店舗だと東急ハンズや生活の木などで購入することができます。
精油は純度100%の天然のエッセンシャルオイルを使いましょう。わからない場合は、AEAJ認定と書いてあるものなら大丈夫です。
着色はお菓子用のカラージェルや食紅、石鹸クラフト用のジェルなどがあります。
アロマソープの作り方

どんな色と香り形にしたいかを考える。

MPソープの量を測る
MPソープを紙コップに入れてレンジで20秒くらい温める。
*温めすぎると泡立ってしまうので様子を見ながら、取り出す時はかなり熱くなるので火傷に注意する。
途中一度取り出して溶けているか確認する。
溶けきってなければ5秒づつ追加して完全に溶かす。
[jin_icon_number4circle]色素を1滴くらい入れて棒でかき混ぜる。
[jin_icon_number5circle]粗熱がとれ固まる前に精油を入れる。(10gに対して1~2滴)
このタイミングが難しいんですが、あまり熱すぎると香りが飛んでしまいます。でも冷めすぎも固まってしまいます。
[jin_icon_number6circle]アイスの棒と割り箸で固定して刺す。

少し固まるのを待つ。
2色目は別の紙コップを使う、そして1色目同様に測って紙コップに入れてレンジで溶かすし、精油を入れる。
1色目の上から流し入れる。
そのまま数時間固まるまで待つ。
固まったら紙コップを切り外す。
完成
1週間くらい乾かしてから使ったほうが溶けにくいです。
かわいいのでしばらく飾って置きましょう。
おしまいに
自由工作なら作って提出でいいのですが、自由研究の場合はアロマテラピーについてや石鹸について、また作ってみての感想などをレポートにまとめるのがおすすめです。
公益社団法人 日本アロマ環境協会
Aroma Environment Association of Japan(AEAJ)のホームページを見ると参考になります。
https://www.aromakankyo.or.jp/
この夏休みにぜひ、アロマ石鹸作りに親子で挑戦してみてはいかがでしょうか?